特殊清掃が、他のハウスクリーニングなどと大きく異なるのは、フローリングやフロアカーペットなどの住宅の構造物の方にまで工事をすることがあるというものです。つまり、孤独死や事故死などの場合、人間の体液がそれらに染み付くだけでなく、更にその下のコンクリートや床板など基礎の構造にまで達している場合があるからです。これを放置したまま、表面上は綺麗にしたとしたらどうなるかというと、臭いがいつまでも部屋の中から取れず、結果としてそれを消すための消臭施工を何度も繰り返すことになってしまいます。 確かに特殊清掃は、ただのハウスクリーニングに比べれば費用が高めになる傾向もありますが、それは凄惨な現場を元通りにするための費用です。 特殊清掃で行なうハウスクリーニングの清掃との大きな違いは、そうした構造物への対応もありますが、もう一つ、原状回復も含むというのがあります。一度剥がしたカーペットやフローリングというのは、再度同じものを貼り付けることはむずかしいですから、壁紙やフローリング、もしくはお風呂場の浴槽なども交換が必要になる場合があります。 そうした部分も含めて、特殊清掃と言うは残されたご家族の心情、亡くなられた方のご冥福に活躍が期待できます。