特殊清掃は遺体の跡を片付けるだけではなく、その臭いを除去して、また殺菌もする作業になります。特に殺菌は重要です。故人の遺体からは腐臭や体液が漏れ出て、私たちの目には見えない細菌類が発生します。この細菌類は私たち人間に感染し、嫌な病気を発症させるものかもしれません。これを除去するためにも特殊清掃は行われるのです。そのためにご遺族であったとしても、特殊清掃が終わっていない部屋に入ることはオススメできません。更に遺体に虫が集まっていると、その虫による感染の危険性もあります。ハエやゴキブリ、蚊などです。虫を媒介にする感染症は数多くありますので、特殊清掃、殺菌、消臭、害虫駆除などが終わっていない段階では部屋に入らないようにしましょう。またこれらを全てしっかりやるようにしましょう。この一連の作業をやっていないと部屋の環境は悪化し、細菌と害虫と異臭に溢れた空間になってしまいます。そうなれば賃貸住宅の場合には莫大な修繕費がかかりますし、戸建住宅の場合であっても近隣住民に迷惑がかかったり、家の処分の際にも困ったりしてしまうのです。特殊清掃を行う部屋には目に見えない菌などがあるからこそ、特殊清掃が必要なのです。