トラブルの中には、その場でしか被害の発生しないものもあれば、広範囲に被害が広がってしまうものもあります。特殊清掃の現場は、後者にあたります。速やかに清掃しなければ、その人物が亡くなったお部屋だけでなく、家全体、さらに広範囲に被害が広がってしまう事があるのです。
周囲に広がる被害で代表的なものが、遺体の腐敗臭です。おそらく、ほとんどの方は、人間の遺体の腐敗臭というものを嗅いだことは無いでしょう。しかし、実際に嗅いだことがある人達は、皆「不快な臭い」と称しています。その例え方も様々ですが、その臭いは非常に強く、市販の消臭剤などでは対応できないほどだと言われています。腐敗臭が発生するまでの時間はその場の環境によっても異なりますが、真夏の直射日光が当たる部屋など、早ければ半日も経たないうちに腐敗臭が発生するようです。
他には、害虫被害も忘れてはいけません。遺体が放置された現場には、ハエやウジが湧くことになります。ハエは短期間のうちに急増することもあり、その体に付着した体液や病原菌を周囲に広げてしまいます。知らず知らずのうちに、そのようなハエから媒介された菌が体内に侵入してしまう事があるのです。
亡くなった方のためにも、遺族のためにも、周囲の人たちのためにも、特殊清掃は速やかに行わなければいけません。その作業は、特殊清掃のプロにおまかせください。皆様に代わって、現場を綺麗にお片付けいたします。