家族や親族の方が亡くなってしまった時、特殊清掃を行わなければいけない場合があります。必ずしも特殊清掃を業者に依頼する必要はありませんが、もしご自身で行うのであれば、それ相応の覚悟が必要になるでしょう。まず心構えですが、慣れ親しんだ方がお亡くなりになった場合、その人であったものの一部を片付けることになり、とてもつらい思いをされるでしょうし、場合によっては、PTSDになることもあります。いざ掃除を始めようとする前に、感染症などの対策が必要になります。室内の消毒はもちろんのこと、ご自身も徹底して、直接触れてしまわないように気を付け、作業に使用した道具や着用していた衣服は念のために処分したほうが良いでしょう。また、虫が湧いていることがありますが、今後の事も考えると、確実に駆除しておかなければ、後々になって、何かしらの感染症にかかることもあります。掃除を行うときに気を付けてほしいことは、発見が遅い場合、体液などが床の奥にまでしみ込んでいる場合があります。その際は、臭いや感染症を防ぐため、床をはがして清掃、消毒を行い、更に奥の基礎の部分まで、しみ込んでいる場合は、切り取ったりする必要があり、ことと次第によっては、リフォーム工事を行わなければいけない時もあります。そうして清掃を終えた後は、臭いの対策です。死臭というものはなかなか取れない物で、クロスに染みついている場合はクロスを全てはがし、貼り直しを行うこともあります。ここまで行えば、また人が住める環境になっているかもしれませんが、必要な道具や衣服、知識がなければ、到底即日完了というわけにはいかず、長い時間をかけて行わなければなりません。ですから、そうした状況になってしまった時は、まず親族で話し合い、その後業者に相談してみることをお勧めいたします。