特殊清掃とは、簡単に言えば遺体の腐敗が進んだお部屋の原状回復を行う作業の事を言います。死亡した直後ならまだしも、死後何日も経過した遺体は腐敗が進んでいき、ハエやウジなどの害虫や腐乱臭などが増加してしまいます。そのような過酷な環境から、特殊清掃は通常のハウスクリーニングなどとは全く異なる技術や装備が必要になります。その中で、頻繁に使われているのが「オゾン」です。学校などで習った覚えがあるかもしれませんが、このオゾンが特殊清掃に力を発揮します。それでは、オゾンにはどのような特徴があるのでしょうか。
【強力な殺菌・消臭能力】
オゾンは強い酸化力が特徴の物質です。このオゾンは、細菌の細胞膜を破壊して溶かしてしまうことで殺菌します。特殊清掃の現場には様々な菌が増殖しており、その除去が必要なのです。さらにオゾンは悪臭の成分と化学反応を起こす事で、無臭の物質に変えることで消臭するのです。
【低コスト】
オゾンは酸素の同素体です。つまり空気中にオゾンの原料が漂っているわけですので、低コストでオゾンを作り出す事ができます。
【残留性が無い】
オゾンには毒性もあるため、その使用に不安を覚えるかも知れません。しかしオゾンは不安定な物質で、放置しておけば化学反応によって酸素と水になるので残留性はありません。
このような性質から、オゾンは特殊清掃の現場で使用されています。このように、特殊清掃は専用の道具が必要になりますので、とても素人の方が可能な作業ではありません。特に親族の方などは精神的なショックも大きく、その現場に立ち入ることすら難しいかも知れません。特殊清掃に関しては、速やかに業者の方にご依頼ください。