みなさんは「特殊清掃」についてどれぐらいご存知でしょうか。清掃とつくからには、何かしらの掃除をすることは容易に想像できることと思います。特殊清掃では主に、変死体や腐乱死体があっった場所の清掃・消臭・消毒を行います。他にも、遺品整理・供養・お祓いを行うこともありますし、害虫駆除や家屋解体、リフォームなどを行い原状回復も請け負っていることもあります。このように、特殊清掃では幅広い業務内容に対応しており、状況や依頼主の要望に合わせて柔軟に対応できることで需要が高まっています。業務内容を考えると、特殊清掃の仕事に就きたいという方はあまりいらっしゃらないかと思います。しかし、事件や事故、自殺などによって亡くなられた方が放置されていた家・部屋は誰かがキレイにしなくてはなりません。特殊清掃には体力や清掃のノウハウだけではなく、強い精神力と覚悟が必要と言えるでしょう。そして、特殊清掃を個人で行うには時間と労力が必要となります。例えば、血液には血液用の洗剤が必要であったり、トイレやお風呂など清掃する場所によって使用する洗剤を使いわけなければならない手間が生じますし、酸性洗剤はステンレスを腐食させますので洗剤の性質にも気をつけなければなりません。このような個人が費やす時間と労力を軽減させるためにも、特殊清掃という仕事が求められていると言えるでしょう。