清掃業の一種である特殊清掃。事件現場清掃業と呼ばれることもあり、まさに事件、事故、自殺や孤独死などがあった部屋の清掃業務を担っているのです。部屋で亡くなった方が発見されるのが遅れ、腐敗が進んでいる場合、室内に染み付いている体液、臭いを取り除くのが非常に大変なのです。そういった部屋でも、原状回復をして再び使用できる状態にしなければなりません。通常の掃除では対処しきれませんが、特殊清掃という仕事があるおかげで、解決することができます。この特殊清掃という仕事も、知名度が上がってきましたが、同時に孤独死という問題が注目されています。一人暮らしをしている世帯が増加傾向にあり、近隣との交流が少ないという方も増えています。そういった方が、自室で病死したり、事件に巻き込まれたりした場合、普段から交流がない分、近隣住民に気づかれにくいのです。そのまま数日、数週間が経過してしまった結果、遺体の腐敗が進むことで異臭が漂い発見されます。高齢者の場合、訪問ヘルパーによって早めに発見されるケースもありますが、在宅介護を受けていない、近隣との交流が少ないという場合には、発見されにくいでしょう。自分の死後、発見が遅れないようにするためには、日頃から近隣との交流を持つようにしましょう。